2008.08.18.(月)
新触感&新食感
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おきゅうと、なるものにむくむくと興味がわき、初めて食べました。 おきゅうと、を食べたら、今度はおきゅうとが出てきた本を読みたくなりました。「わたしがこっちに来て驚いたのは、《おきゅうと》がないことでした」 私は首をひねった。 「《おきゅうと》?」 「食物ですよ。海草から作るんです。わたしの家の方じゃ、朝になると《おきゅうと、おきゅうと》といって売りに来ました。それに醤油をかけて食べるんです」 それは私の知らない世界の一つであった。無数の知らないことの一つ。遠く離れたところに確実に存在する土地であり、生活であった。(北村薫「空飛ぶ馬」) ■今日の本:「空飛ぶ馬」北村薫(創元推理文庫)
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