■本の記録
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2002/02/18(月)
「自分の心から読む臨床心理学」 丹野義彦・坂本真士
サークルの先輩からのお勧めで読み始める。うん、なかなか。自分の心を反映させながら読むのはわかりやすいが、きつい面もあることは確か。
2002/02/10(日)
「屍鬼」(小野不由美):
高校時代の友人が、これで漢字を覚えた、というくらい珍しげな漢字も出没する話題作。やっと文庫化。かなり面白いです。まだ途中の巻までしかでていないので何ともいえませんが。
2002/01/04(金)
「はてしない物語」 ミヒャエル・エンデ
ファンタジーの有名どころ。「ネバーエンディングストーリー」の原作。久しぶりに読んだなぁ。
2002/01/03(木)
「舞姫通信」 重松清
――空に踊る舞姫を、わたしたちは愛します。地に横たわる舞姫を、私たちは愛します。―ということばが締め括りに置かれる今年の舞姫通信。むかし、この女子高校で、あまり目立たぬ少女がひとり、校舎から飛び降りた。その少女を、15年のあいだ、少女たちは舞姫と呼び、誰が書くとも知れず、舞姫通信は出されてきた。このとし、ある少年が、マスコミに現われる。城真吾。舞姫通信は、この少年を応援した。そして、少年の死。十月のある日、つくって、出さなかった舞姫通信の締め括りは…君の「いつか」が、ずっと、ずっと、遠い日でありますように。…空に踊る舞姫をぼくも愛する。地に横たわる舞姫を、ぼくも愛する。でも、本当に愛しているのは、舞姫を愛している君のことなんだ。… 予備校にいた時期に読んだ本の再々(?)読。
2002/01/02(水)
「もし世界が100人の村だったら」
フォークロアならぬネットロア。最近あっちこっちで騒がれている。読んでしまいました。気になりだすと読んで見たくなるのが、メールで出まわっていたほうのばーじょん。で、探してみましたよ。ありました。ありました。あっちこっちに。やー。
2002/01/01(火)
「どんぐりの家」 山本おさむ
マンガ。ろう重複障害の人たちのための「どんぐりの家」立ち上げまでのお話。泣きます。
2001/12/23(日)
「マンガ李白・杜甫の思想」 蔡志中・和田武司
文字通り、李白や杜甫の話。マンガとはいえ、なかなかよい本でして、李白や杜甫のとりわけ優れたといわれる詩が一つの詩について1ページくらいのマンガと、白文と書き下し文で構成されて解説してある。それと同時に唐詩選の中からの抜粋も入っている.王維の「相思」というのなんかはおじさん気分爆発です。紅豆生南国/春来発幾枝/願君多采摘/此物最相思(紅豆は南国のもの、春になるとたわわに実を結ぶ。君よたくさん摘むがいい。この豆は恋(相思)という名だからね。)高校時代に、漢文を楽しむために使っていた愛読書です。
2001/12/22(土)
「やさしいあくま」 326
いまさらながら「326」の作品です。偶然志摩町に遊びに行ったときに宿泊先で本棚にあって、見せてもらいました。んー、けっこうなかなか、しんみりきました。
2001/12/22(土)
「ほんの本棚」 いしいひさいち
いしいひさいちの書評マンガ。このひと、実はかなりの読書人。
2001/12/17(月)
「家族の中の迷子たち」 鈴木雅子・椎名篤子
原作は「家族『外』家族」(椎名篤子)。児童青年精神科医や小児科医がであう、家族の中にあって、その家族の関係の中で悲鳴を上げる子どもたちがいる。拒食症、夜驚、喘息…。ここしばらく授業でとっているもののなかにある、システムズアプローチの考え方が発生した背景はこんなところにあるのかもしれない。HOUSEあれどHOMEなし、というのはたやすいことだが,ここに出てくるこどもたちの親は、決して子どもを放棄しているわけじゃない.なにがあって、なにがないのか。原作と共にもう一度読んで見たいとおもう。
2001/12/14(金)
「海潮音」 上田敏 (新潮文庫)
「山のあなたの空遠く/「幸(さいはひ)」住むと人のいふ。/ああ、われひとゝ尋めゆきて、/涙さしぐみ、かへりきぬ。/山のあなたになほ遠く/「幸(さいはひ)」住むと人のいふ。」カアル・ブッセの訳詩。訳詩そのものが独立した創作とも言えるほど、日本語の美しさを感じる訳詩の宝庫。上のカアル・ブッセの訳詩「山のあなた」は中学1年生のときに覚えた。
2001/12/11(火)
映画「異人たちとの夏」
大林宣彦監督。山田太一原作。原作もいいけれど、映画もなかなか。中年クライシス入門の映画?よいです。おすすめ。
2001/12/10(月)
「父の暦」 谷口ジロー
マンガ。「私は思う…/郷里に帰る…のではない、/いつの日か郷里が/それぞれの心の中に帰ってくるのだ。」なんていう締め括り。何年も仕事を理由に郷里に帰らなかった主人公が帰ったとき、父は主人公のわだかまりを解かずに帰らぬ人となっていた。父は死んだ。しかし、父を見守っていた人たちが、主人公に父を語り出す。父が、郷里が,帰って来た。
2001/12/07(金)
「風の琴」 辻邦生
「西行花伝」以来、久しぶりの辻邦生。先輩から借りた。この作家のお話は一貫して静かな感じで、だからとてヤマがないわけでもない、読み終わったときにじわじわ感動してくるのが良い。絵画に一つずつ、色を重ねるように、物語が紡がれる、素敵な短編集。現在入手困難?
2001/12/05(水)
「クリティカル進化論(シンカー)」 秋月りす et al
秋月りすの「OL進化論」を使ってクリティカルシンキング(略してクリシンらしい。)を解説する。最初はビジネス書かと思った。ひとまずクリティカルシンキングは置いておいて、秋月りすの4コマを楽しんだ。クリティカルシンキングそのものは、思ったほど意表を突くものではなかった。
2001/11/15(木)
「やさしさの精神病理」 大平 健
やさしさの意味は曖昧で、微妙だ。やさしいことと弱いことは紙一重だとも思えることがあるけれど、優しさは強さと併存することができる。
2001/11/10(土)
十二国記シリーズ「華胥の夢」 小野不由美 (講談社ホワイトハート)
十二国記のシリーズは講談社ホワイトハートというピンク色っぽい(?)文庫から出ているのだが、内容はかなりすごい。今回は短編。
2001/11/07(水)
「バナバとエビと私たち」 出雲公三
岩波がとうとうマンガを出した!と言って話題騒然(?)のこの本.岩波ブックレットのシリーズの最新刊.鶴見良行の「バナナと日本人」などが参考なんでしょう.バナナやエビは輸入食料品の中ではかなり大量のものの中に入る.その食べ物からたどって輸出もとの国を訪れる.なぜ輸出品がバナナなのか?エビの養殖と海との関係は?生態系は崩していないか?食卓から世界が見えます。
2001/10/21(日)
AERAMook【死生学がわかる。】
死生学がわかるらしいので、一生懸命読んだけれども、わからない.すごくわかる気がするけれども、まだつかめない.良く生きるとは?良く死ぬとは?Quality of Lifeの考え方.柳田邦男の「死の医学」や、身近な人の死しか死を知らない自分.まだまだ死生学とは距離がある.もう少し熟読します。
2001/10/18(木)
社会心理学セレクション“恋ごころの心理学”
ついつい…(笑)。しかしおもしろかったですよ.お友達と付録についていたLETS-2というテストをやって結構うけちゃいました.リーの色彩理論というやつでした.
2001/05/01(火)
「図説精神医学入門」 カトナ、ロバートソン
見開き2面で精神医学の1トピックを大体一通り説明している。
2001/05/01(火)
「大学生のための精神医学」 高橋俊彦・近藤三男
心理学入門書と精神医学の専門書との間の大きな開きのためにどうしても精神医学の本は「わかるような気がする」だけで終わってしまっているような気がした。この本はその大きな溝を埋めてくれるように思える。
2001/05/01(火)
「やさしい精神医学」 西丸四方
「癒しがわかる500冊」に出ていて購入。1975年初版、少し(だいぶん?)古いなぁという観は免れないものの、この中に出てくる写真にうっかり笑ってしまった。「普通の仏像」と「分裂気味の表情をした仏像」とか、教科書として読まされたら、まじめに読むだろうが、やっぱり笑いっぱなし。
2001/05/01(火)
「カタログ現場心理学」 やまだようこ・サトウタツヤ・南博文ほか
ただただ「むぅ」と読むほかなし。心理学のカバーする範囲の広さと共に、こんなに自由な発想で研究することだって出来るんだ,と楽しくなる。
2001/05/01(火)
「心療内科」 池見酉次郎
九州大学心療内科を開いた先生の本。授業でたびたび耳にしながら、名前の漢字すら知らず、ノートにはいつも「いけみゆうじろう」と走り書きしてある。初めてこの先生の本を目にしたときは、「ひょっとして…」とどきどきした。新しい分野を開こうとする人ってすごいなぁ、こんな人になりたいなぁ。と思った本。
2001/05/01(火)
「神経内科に来る人々」
失語症・失読症など神経内科にやってくる人達の症状、それからその人たちとの診察室でのやり取り。感心するところやえっと驚かされるところなど、さまざま。
2001/05/01(火)
「癒しを学ぶ500冊」 朝日新聞社
どうしても「癒し」ということばをやたらと使うことが好きになれない。「癒し 系」なんて言ったら、もー、アレルギーが出そう。でもこの本は買った。たんに「癒し」が欲しいならあまり役に立たない本だけれども, 死生学や精神医学、仏教・親鸞・キリスト教・童話学・精神分析・看護学なんていう ちょっとイマドキの「癒し系」とは違うものを覗きたいと思うなら、良いブックガイドになるんじゃないかなという感じでした。
2001/04/01(日)
「自閉症の関係障害臨床」 小林隆児
2001/04/01(日)
「自閉症児の初期発達」 山上雅子
とりあえず読むべしと言われて読んでいる。おもしろい気もするけど、どうも難しい.
2001/04/01(日)
「我,自閉症に生まれて」 テンプル・グランディン
ウィリアムズの「自閉症だったわたしへ」の前に執筆された、最初の自閉症の人による文章(らしい).昨年、ウィリアムズが来日したこともあって、ウィリアムズの本は文庫化したが、こっちは待てども待てども文庫化しなかった.わかりやすい文章で、わりあいあっさりかかれているのがこちらの特徴.いろいろなことがわかる.
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